就職活動ってどこから手をつけるのか、どう進めていけばいいのか分からない。ネットに溢れた情報よりも、同じムサビの先輩のリアルな話が役に立つはず。就活を経て進路を切り拓いた先輩に、これまでの道のりや大変だったこと、やっておけばよかったことなどを聞きました。

<センパイデータ>
名前:野口 晃太朗
学科:彫刻学科/2019年入学
内定先:大日本印刷株式会社/総合職


——就活の対策でいちばん大変だったことは何でしょうか?

野口晃太朗さん(以下、野口):エントリーシートや実際の試験というよりは、大学の授業や課題もある中で色々な説明会の情報などがどんどん入ってくるので、スケジュール管理がいちばん大変でした。僕はスマホのメモアプリに説明会の日程や内容をリストアップしていましたが、説明会はオンラインもあれば対面で開催されるものもあるので、自分がどこにいれば参加できるかなどを考えながら調整していきました。

——スケジュール管理以外ではどのようなことに気を配っていましたか?

野口:就活でもオンラインがメインになってきていたので、通信環境の整備は侮ってはいけないと感じました。僕の場合は、自分の部屋の通信環境があまり良くなかったので、説明会や面接のときには電波の強い部屋に移動してネットワークにつないでいました。また、面接だと自分の顔を画面に映すため、カメラの位置などにも注意しました。カメラの高さや明るさによって、相手から見える自分の印象も変わってしまうので、何が正解か分からなかったのですが、自分なりに考えてオンラインの環境を整えて臨みました。

——何が正解かわからない、ということは就活中に多く出てくると思いますが、どのように情報収集していきましたか?

野口:複数の企業が集まるような対面で開催される就活イベントに参加して、そこで出会った方々に色々質問をして情報を集めていました。情報収集という目的以外にも、対面で話した方が相手の人柄や言いたいことが伝わると思い、対面のイベントは参加できる日程のものはなるべく行くようにしていました。

——インターネットでももちろん情報は調べていたと思いますが、やはりリアルな情報が得られる場は重要なんですね。就活全体を通して、早めに取り組んでおけばよかったということはありますか?

野口:自分が志望する会社の選考フローを確認しておくということです。例えば、A社では筆記試験と面接が2回ある、B社ではグループワークがあるというように、会社ごとに違うので、知っておくと対策ができると思います。選考フローの情報は就活サイトに載っていたりしますが、その年の選考の仕方については説明会があるまでは公開していない場合も多く、僕自身は説明会で選考フローの内容を知りました。ただ、前年度とあまり変わっていなかったので、過去の情報を調べていたら、早くから対策ができたかもしれません。

——就活の中ではインターンシップにもいくつか参加したのでしょうか?

野口:はい。内定をいただいた会社と、それ以外ではワンデイのものやオンラインで行うインターンシップに参加しました。インターンシップについては絶対行きたいと思っていたわけではないのですが、ちょうど募集の時期にスケジュールに余裕があり、応募条件を満たしていたので、応募しないのはもったいないと思い申し込みました。

——実際に参加してみていかがでしたか?

野口:その会社で働いている方とコミュニケーションがとれたり、職場の環境を直に体験することができるので、参加してよかったです。その後のエントリーシートや面接にあたっても、インターンに参加していないとネットや説明会の情報から想像して言葉を見つけるしかないけれど、インターンを経験するとそこで実際に感じたことをベースに話ができるので、それは割と大きな違いだと思いました。

——内定先への入社を決めた理由を教えてください。

野口:内定をいただいた会社は、インターンシップに参加させていただいて、実際にその会社で働いてみたいと思うようになりました。最終的に内定を受けると決めた理由は面接です。就活の面接の対策として、一般的に聞かれるような質問とそれに対する答えを考えてから臨むというやり方がありますが、僕はそのとき目の前にいる人に、そのときの自分の言葉で答えたいと思っていました。実際の面接でも、質問されたことに対してその場で考え答えていきましたが、その上で内定をいただいたので、自分自身の発言や思いを受け入れてくださったんだなと感じることができました。

——ポートフォリオはどうまとめていきましたか?

野口:3年生の初めに、ポートフォリオのページ数は30〜40ページくらいが一般的だというのを誰かから聞いて、まずページの割り振りを考えました。全体の構成を考えた上で、3年後期や4年でやるであろう課題のページは空けておいて、その時点で埋められるページから埋めることにして進めていきました。

——ポートフォリオについては、作品を選ぶところからスタートするとどの作品を載せるか悩んで進まなくなったり、ページが増えすぎたりということもありそうですが、全体を意識してページの割り振りから考えるというのはいい方法ですね。ご自身の就活をふりかえってみて、美大生でよかったと思う点はありますか?

野口:美大では自分が感じていること、やりたいことを日頃から形にして発信していますが、就活でも自分をアピールすることを求められます。大学で他者に対して考えを伝えたり、自分を表現する力を鍛えられているので、美大生は就活には結構強いのかなと感じました。

——野口さんの今後の目標や就職してからやってみたいことは何でしょうか?

野口:僕はやりたいと思ったり興味を持ったことにはすぐ首を突っ込むタイプなので、今後もどんどんそういうことをしていけたらいいなと思います。分野に囚われず、面白そうと感じたことにはチャレンジしていきたいです。